新卒で入社するとほとんどの会社にある新入社員研修について自分の経験を踏まえて紹介していきます。
今思えばなんの役にも立たない新入社員研修
まずは私が新卒で入社した会社での研修について紹介します。
かなり体育会系であったことを感じていただければと思います。
毎朝6時から走らされる
まず新入社員研修で衝撃的だったのが、「毎朝6時から走らされる」ということです。
新入社員の20名が2列に並び大体30分ぐらい走らされます。
なぜこのように仕事とは関係ないようなことをさせるのでしょうか?
詳しくは後で紹介しますが、簡単にいえば会社に従う人を作り出すということなのでしょう。
その当時の研修担当の社員は決して運動が得意そうな人ではなかったので、走ることは会社の教育の一環であったのでしょう。
これから新入社員になる方は会社によってはなんだこれという研修があるかもしれないことは頭に入れておいたほうがいいでしょう。
毎日日報のチェック
2つ目は「毎日日報のチェック」があります。
これが普通ではなかったのです。簡単にいえば自分が感じたことを素直に書くことは許されませんでした。
「こういう書き方はあなたの上司は好きではないから書き方を変えなさい」であったり「会社の考え方とは違うから書くな」とかです。
日報と言っても新入社員なので何をやったかの報告だけでなく、何を感じ、何を学んだかを伝える必要がありました。
しかし正直に研修内容に対しての感想を書くことをチェックされることで、できないことを植え付けられていたのです。
日報をチェックすることで、会社の思想を浸透させる狙いがあったと今思えば感じます。
研修の内容は会社を理解するための勉強?!
最後は「研修内容は会社を理解するための勉強」であったということです。
先ほどの日報チェックと同様に研修内容も会社の思想や考え方を浸透させるためのことばかりでした。
基本的なビジネスマナーはほどほどに会社の歴史や仕事の考え方を教え込まれた記憶があります。
今思えば、2週間ぐらいの研修ではありましたが、まったく今の仕事には活かされていないと思います。
なぜならその会社で成果を上げるためであったり、全員が同じ考え方にすることばかり教え込まれたので、
転職した今ではなんの役にも立たないことが多かったように感じます。
新入社員研修は会社から搾取される人間を作り出す第一ステップ
ここまで私が体験した新入社員研修の内容を紹介しました。
そうです。新入社員研修とは、会社から搾取される人間を作り出すための第一ステップなのです。
その理由について紹介していきます。
一つだけ注意としてはブラック企業の場合であってすべての会社がこうではないと思います。
社会人としての生活を習慣化させる〜残業しても耐えられる体作り〜
まず一つ目は、「社会人としての生活を習慣化させる」ということです。
これだけ聞くと今まで大学生で怠惰な生活から朝起きて、
仕事をして帰る生活に変えるためには必要ではないかと思う人もいるでしょう。
実際は単純に長時間の残業の耐えられる体づくりを新入社員研修で行っているといえるでしょう。
私の場合は、朝から走らさせることでありました。
ちなみに研修の終了時刻は18時でしたが、これから日報を作成し、チェックされる。
そして夜ご飯を食べた後、明日の研修の準備をするとどう考えても寝るのは早くても23時ぐらいでした。
なので、なるべく寝る時間が短くても朝起きられるように教育されていたと今は感じています。
ちなみにこの生活で同期は1週間ぐらいで朝ご飯食べられない人やインフルにかかる人など明らかに体調を崩していました。
みなさんも明らかに研修期間中に寝る時間があまりにも短いなと感じたら、それは残業が多い会社かもしれません。
頭を使うよりも指示通りに動かすことが重要
2つ目は「頭を使うよりも指示通りに動かすことが重要」ということです。
どういうことかというと、自分の考えは必要なく、会社や上司の指示にちゃんと従える人間を作るということです。
ブラック企業の場合、とにかく新入社員であっても仕事量が多いことがほとんどです。
これは自分の頭で考える時間を奪うという目的があるのでしょう。
自分で考えなくなると、簡単にいえば、洗脳しやすいのです。
会社や仕事とはこういうものなのかと思わせれば、会社としては成功といえるでしょう。
新入社員研修でも、多くの宿題や課題を渡し、自分で考えろと言いつつ、
それは時間がないのであまり考えて課題に取り組むことができないでしょう。
そうなると会社の考え方はこうだからきっとこうすれば正解だろうという思考になってしまいます。
それが新入社員研修の狙いと言ってもいいでしょう。
一定のビジネスマナーを知ることはネットで十分
最後に伝えたいことは「一定のビジネスマナーを知ることはネットで十分」ということです。
逆にいうとネットなどで自分で調べることで客観性のあるビジネスマナーを学ぶことができるでしょう。
どうしても会社の研修で学ぶと、その会社の特性などが反映されたビジネスマナーを学ぶこととなってしまいます。
私も転職して会社によってコミュニケーションの取り方などが全然違うことに驚いた経験があります。
新入社員研修であまりにも会社に特化したビジネスマナーを教えられたときは
なるべくネットなどで一般的なビジネスマナーを学んだほうがいいでしょう。
新入社員研修はあまり意味ないかも?違うことに時間を使う方がいい!
これから新入社員研修を受ける方はぜひ今回紹介したことを頭に入れておくと入社した会社がブラックかどうかわかるかもしれません。
全ての新入社員研修が無駄とは言いません。しかしほとんどが社会人として生きていく上で必要ないことのほうが多いでしょう。
新入社員研修で優秀であっても実務でも優秀とは限りません。
新入社員研修はほどほどにしてもっと成長するためにインプットする時間を増やしたりするほうが有意義でしょう。