部下のコンディションが悪いとき、あなたの行動はなんでしょうか?
もしあなたの行動が「話せばわかる」が前提の行動では部下は行動が変わらない理由について紹介します。
本当にあなたが話せば部下に伝わりますか?
まずなぜ「話せばわかる」と思うのか。その理由について紹介します。
部下は上司のことをそこまで信頼していると思いますか?
部下と上司の関係でなくても話すだけで納得させるのは難しい
そもそも部下と上司の関係、仕事の環境でなくても「話すだけで納得させるのは難しい」ということです。
人が行動や思考を変えるのは、「自分で変えようと思うしかない」のです。
ということは他人の言葉で変えることができるのは、
相当な偉人かその人が尊敬している人にしか無理でしょう。
それが上司と部下という関係になると、
はっきりいってただ同じ企業に就職して、同じ組織に配属された赤の他人です。
そんな人の意見やアドバイスを聞くでしょうか?
まずは人を変えることは他人の言葉では難しいことを理解しましょう。
部下は上司であるあなたを尊敬なんてしていない
ほとんどの部下は上司のことを尊敬なんてしていません。
言葉や態度では尊敬している素振りをしているでしょう。
それは仕事として創建している素振りをしているだけです。
尊敬もしていない人の話をちゃんと聞いて、自分の行動を変えることがあるでしょうか?
上司は部下を教育しなければならない立場にあります。
しかし部下は上司の仕事の指示を聞くことは仕事ですが、上司のアドバイスを聞く義理はないのです。
何を話しても思うように動いてくれない部下はあなたのことを尊敬せず、上司のアドバイスに聞く耳を持っていないのです。
仕事だとしても上司の話なんて聞きたいやつはいない
最後はそもそも上司と親密にコミュニケーションを取りたい部下はどれだけいるでしょうか?
私もそうですが、できれば上司とコミュニケーションは取りたいとは思いません。
なぜなら仕事以外の話をする気にはならないからです。
仕事の話はミーティングだけで十分ですし、
もしプライベートの話になるかもしれない機会はなるべく潰したいと思うのが部下でしょう。
上司の話がいつも自分にとって有益な話を聞けるのであれば、部下も聞くかもしれません。
しかしほとんどの上司は自分の話に自信を持っています。部下を動かせるという自信を。
その自信こそが余計に部下に話を聞く気にさせていない理由なのです。
あなたの「話せばわかる」の自信は危うさについて
では「話せばわかる」の自信はとても危険である理由について紹介します。
伝わった気になっている
まず1つ目の危険は「伝わった気になっている」ということです。
上司は部下の表情や言葉からしか部下に伝わったかどうかを知ることはできません。
部下は上司と会話をすることは仕事です。仕事であれば、その場しのぎで伝わったと嘘をつくかもしれません。
上司はその嘘を見破ることは心理学や行動心理学を学んでいる人でないと厳しいでしょう。
部下の心に一切響いていないのに、伝わった気になる危険性が「話せばわかる」にはあります。
すべての部下に同じ方法で対処できると勘違いする
続いては「すべての部下に話せばわかるの方法で対処できると勘違いしてしまう」ということです。
部下にはそれぞれの能力、価値観があります。話してわかる部下もいるでしょう。
かたや話すことではなく、上司に行動で示して欲しいと思っている部下もいるでしょう。
部下がたくさんいるとその数だけ上司への要求があると考えた方がいいでしょう。
上司はどうしても成功した方法ですべての部下に対処しようとしてしまいます。
しかし部下の要求はそれぞれ違うので、同じ方法ではうまくいかないことを理解すべきでしょう。
言葉一つで部下を動かせると勘違いする
最後はもし話だけで部下を動かしたり、変えることができる経験をしてしまうと、「言葉一つで部下を動かせると勘違いしてしまう」危険性があります。
もしこの勘違いをしている上司の下についた部下はとてもかわいそうなことになるでしょう。
なぜなら意味のない話を1時間も2時間も聞く機会が増えるからです。
もしあなたの上司がありがたい話を頑張ってしているなと思う機会が多い場合は
この勘違いをしている上司の可能性はあります。
もしあなたが上司であるならば、あなたの言葉で本当に部下は行動や思考を変えているでしょうか?
話をしているその場ではとても満足かもしれませんが、話すことの意味はそのあとです。
行動を変えるだけの言葉は社長でも難しいでしょう。
しっかりそれを意識し、理解しないと部下から話の長いめんどくさい上司といわれているかもしれません。
「話せばわかる」はあなたに権威性がないと無理。だから上司では・・
いかがでしたか?今回伝えたかったことは上司の言葉で部下は変えられないということです。
それを理解している上司としていない上司では、部下への接し方も変わってくるでしょう。
言葉だけでは部下を教育できない、変えられないということを念頭に置くと、他の人と差ができるでしょう。