人間関係

辞めた会社に戻ってくる「ブーメラン社員」をどう思う!?

ブーメラン社員ってなんだ?

みなさんは「ブーメラン社員」という言葉を聞いたことがありますか?

ブーメラン社員とは、「一度辞めた会社にもう一度戻ってくる社員」のことを言います。

今回は「ブーメラン社員」について、「なぜ元の職場に戻ってくるのか」、

「ブーメラン社員を再雇用するメリットはあるのか」といった観点を詳しく紹介します。

一度辞めた会社に戻ってくる社員のこと

先ほども少し触れましたが、

ブーメラン社員とは「一度辞めた会社に戻ってくる社員」のことをいいます。

みなさんの会社にはブーメラン社員はいますか?

私は前の職場でブーメラン社員が存在していました。

そのブーメラン社員は大手に転職はしたものの、仕事の裁量を全く与えてもらえず、

半年足らずで前の職場に戻ってきました。

中途採用にはなるが、採用リスクを低くできる

ブーメラン社員は企業にとっては表向き、メリットがあるように感じるでしょう。

なぜなら一度雇用したことのある人間をもう一度採用することになるので、

採用のリスクを低くすることができるのです。

一度採用していることは、どういった勤務態度なのか?、成果をどのくらい出せるのか?を知った上で採用することができるメリットがあります。

中途採用の場合、どんなに経歴や面接での内容で優秀だと感じても、実際働き始めたら

成果は出しても勤務態度が悪かったり、真面目でも成果を全く出せないということもあるでしょう。

しかしブーメラン社員の場合は、こういったリスクを最大限低くすることができるといえるでしょう。

なぜ元の職場に戻ってくるのか?

まずは「なぜ元の職場に戻ってくるのか?」について考えていきましょう。

もしあなたが転職経験があるのならば、一度は「前の職場の方が良かったな」と感じたことはありませんか?

ほとんどの人は前の職場に何かしら問題があった、または自分のキャリアのために転職している人がほとんどでしょう。

しかし決意をして辞めた会社に戻ってくるブーメラン社員は一定います。

なぜ前の職場に戻ってくるにかについて考えていきましょう。

新たな環境でのチャレンジに失敗したから

ブーメラン社員になる1つ目の理由は「新たな環境でのチャレンジに失敗したから」ということです。

転職を決めた理由が自身のキャリアアップや成長のためという人がブーメラン社員になる理由といえるでしょう。

自分を成長させるため、チャレンジして転職したが、思うようにいかない場合にあなたはどうしますか?

そんなときに前の職場の人と飲みに行ったり、会話をする機会があると、前の職場に戻りたいと感じる人は多いのではないでしょうか?

新しい環境でチャレンジしようと決めて転職をしたが、うまくいかなかったときには

新しい会社に転職するよりも知っている前の職場に戻りたいと思うことがブーメラン社員になる理由の1つです。

前の職場のほうがよく見えてしまうから

2つ目の理由は「前の職場のほうがよく見えてしまう」ということです。

転職をすると新しい会社で仕事をすることになります。人間関係も1から作っていく必要があります。

仕事の悩みで最も多いのは人間関係に関する悩みといわれています。

すぐに新たな環境で人間関係を構築することは誰もが難しいものです。

新しい会社では孤独を経験することも多いでしょう。その孤独な期間が長くなればなるほど、

前の職場の人間を思い出してしまい、前の職場のほうがよかったなといい思い出を回想してしまうのです。

悪い記憶はどうしても時間がたつと忘れてしまいます。

そのため今の会社で嫌なことや孤独を感じると、前の職場でのいい思い出だけが思い出させてしまうのです。

ブーメラン社員を会社は再雇用すべきなのか?

では最後に企業としてブーメラン社員を再雇用すべきなのかについて紹介します。

ブーメラン社員は一度雇用した経験が企業としてはあるためメリットしかないように感じてしまいます。

しかしながら採用のプロセスをちゃんと踏んだり、デメリットとなってしまうことを理解しておかないと

ブーメラン社員の再雇用は失敗してしまうかもしれません。

ではみていきましょう。

採用基準は他と合わせるべき

一度雇用したことのある人間がもう一度雇用する場合にも「採用基準は他と合わせるべき」です。

一緒に働いた経験があるとそれだけで採用を決めてしまったり、

採用の基準を無視した決定を下してしまうこともあるでしょう。

そもそもブーメラン社員であることが他の社員がわかってしまうと、

一度雇用したことがあるから簡単に入社してきたと思われてしまうのは当然です。

そのためしっかりと採用基準は合わせて、基準に満たなければ採用は見送るべきでしょう。

過去会社に貢献してくれた実績があることは採用する基準にはならないということです。

一度目の退職理由が長期定着のカギとなる

ブーメラン社員を再雇用する場合には「一度目の退職理由を明確にする」ことがとても大切です。

退職理由によって長期定着できるかどうかが決まります。

簡単にいえば、一度目の退職理由が企業によるものか、その他外的要因なのかということです。

企業に不満があって退職した人間をもう一度雇用しても辞めるリスクが高まるのは理解できるでしょう。

かたや介護や育児、配偶者の転勤などプライベートのイベントによって退職せざるを得なくなった人の場合はどうでしょうか?

こういった人は再雇用できればプライベートのイベントが発生しない限り、長期的に働いてもらえる可能性があります。

ブーメラン社員を再雇用し、長期定着したいのであれば、退職理由を明確にし、その退職理由によっては採用を見送るべきといえるでしょう。

採用リスクは低いが、イノベーションを起こす可能性も低い!?

最後にお伝えしたいことは、

ブーメラン社員は「採用リスクは低いが、イノベーションを起こす可能性も低い」ということです。

企業としては雇用するのであれば、給料以上の仕事や今までに誰も上げたことのない成果を期待して雇用します。

しかしブーメラン社員の場合は期待を超えることは少ない可能性があるということです。

なぜ前の職場に戻って働きたいと人間は思うのでしょうか?それは「安心」がほしいからです。

知っている環境であれば、「安心」を手に入れられると思っているからです。

安心や安定を求めている人から革新的なアイデアや発想が出てくると思いますか?

ブーメラン社員は想定通りの仕事をこなしてくれることはわかるが、期待を超えるのは難しいかもしれないということです。

ブーメラン社員の再雇用は意外とメリットが少ないかも!?

いかがでしたか?ブーメラン社員は意外と多いものです。自分も転職する選択肢の中に前の職場がある人もいるでしょう。

企業側はブーメラン社員に対してどのように扱うかを決めていることもあります。

企業とブーメラン社員はメリットとデメリットどちらも存在します。

今企業が置かれている状況によってブーメラン社員の再雇用は考えるべきでしょう。

個人的にはブーメラン社員を再雇用するよりも新しい人材を獲得したほうが企業にとってはいいかなと思います。

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