上司はハラスメントにならないかビビっている
部下が上司にハラスメントを受けないか心配しているのと同時に
上司側も自分の発言や行動がハラスメントにならないかビビっているのが現状でしょう。
なぜなら世の中がハラスメントかなり敏感になっており、
少しのミスによって裁判沙汰になることもあるからです。
今回は上司はハラスメントに対してどのように感じているのかということと、
部下が考える上司のハラスメントを防止する方法について紹介します。
部下はハラスメントに対してかなり敏感になっている
まず会社としてハラスメントというものに対してかなり敏感になっているといえるでしょう。
特に部下のハラスメントの意識というは
10年、20年前と比べると格段に高くなっているといえます。
なぜなら世の中としてハラスメントに対しての風当たりはより一層厳しくなっているからです。
ハラスメントが会社の中だけの問題ではなく、世の中の問題として捉えるようになったからです。
部下は上司の言動や行動をハラスメントという軸でかなり敏感になっています。
それを上司も知っているために会社としてハラスメントにならないように
気を付けながら仕事をしている状況になっているのです。
上司は部下を怒ることすらままならない
ハラスメントを上司が気にしすぎるあまり、上司は部下を怒ることすらままならないという状況です。
上司が若手だった頃は、怒鳴られることもあった人も多かったのではないでしょうか。
しかし時代も変わり、上司が部下を叱ること自体が悪という風潮になっています。
なぜなら叱られるよりも冷静に指示をもらうことのほうが明らかに合理的であるからです。
また科学の発達により、根性論のような論理的に説明ができないようなことを受け付けない世の中となっているのです。
上司は自分が受けてきたマネジメント方法では部下を統制することはできず、
どうしていいかわからずにとりあえず怒るという行為は
ハラスメントにつながるかもと思うようになったのです。
自分が部下であった時代の接し方ではほとんどハラスメントになってしまうかも!?
さきほども少し触れましたが、
上司は「自分が部下であった時代の接し方ではほとんどハラスメントになる危険性がある」ということです。
昔の日本企業には終身雇用制や年功序列などのせいどがあり、
新卒で入社した会社で定年まで働くことが保証されているという時代でした。
入社した会社とその会社にいる社員とは定年まで一緒に過ごすことが当たり前でした。
そのためマネジメントの仕方も家族のように接することが多かったでしょう。
仕事でミスをすれば、怒鳴られるのは当たり前で、飲み会ではみんなで腹を割って話すなど
一つの共同体として生きることが重要でした。
しかし今の世の中は1社だけでサラリーマン生活を終える人のほうが少ないでしょう。
自分のキャリアを考えて会社を決める人も多いのです。
昔ではとても大事にしていた人とのつながりよりも仕事内容や自分の成長にフォーカスするようになったのです。
部下が考える上司のハラスメント防止策について
ここからは部下として2社経験した私目線から
どうすれば上司はハラスメントを防止できるかを紹介します。
ハラスメントは会社にとって大きな問題です。
上司も会社が何かしら守ってくれるという意識は捨てましょう。
ハラスメントから自分を守るのは自分だけだという意識がとても大切になります。
今回は防止策を3つ紹介します。
仕事以外の余計な会話をしない
1つ目の防止策は「仕事以外の余計な会話をしない」ということです。
いわゆる雑談というものです。
今日ではリモートでの勤務が増えたことによって雑談の重要性が語られる機会も増えたでしょう。
上司の中には部下との雑談をどうすればいいか悩む人も多いのではないでしょうか?
はっきり言ってしまえば、「部下は上司との雑談で悩むことはありません」。
悩むとしたら上司の雑談がうざい、プライベートの詮索がうざいというもので、
上司とそもそも雑談を積極的にしたいという人は少ないでしょう。
上司はまず部下が求めていないことをしないことです。
余計なことをする上司は部下から目を付けられます。
部下にとって上司は仕事をする上だけで上司であって別に人生の先輩だとは思っていません。
上司には的確に仕事の指示だけしてらえれば問題ないのです。
上司はまず部下と仕事以外の余計な話を自分から積極的にしないことを意識しましょう。
指導をするときには欠点や改善点ばかりを責め立てない
2つ目は「指導するときには欠点や改善点ばかり責め立てない」ということです。
部下からすると頑張りがあまりにも認められていない、または
ただ怒られているだけという印象になってしまいます。
上司は新人の頃に自分のできないところを必死にできるよう努力したかもしれません。
しかし現代は価値観の多様化とともに仕事の仕方や人生の送り方も多様化しています。
上司自身にも至らない点はたくさんあるのではないでしょうか?
部下と接するときにはまずは頑張りを認めてあげること。
そのうえで改善点を提示することを心掛けてください。
実際はただ指摘をしているだけでも部下にハラスメントで騒がれることは上司自身のとってデメリットしかありません。
どんなにできない部下でもできているところを探すことも上司としての仕事を意識しましょう。
責任を取る態度を常にしておく
最後の防止策は「責任を取る態度を常にしておく」ということです。
ここでいっている責任は、「部下の仕事の責任」です。
部下のほとんどは仕事のミスや成功においても最終的には上司の責任であることを理解しています。
しかし上司の中には部下に対して自分の仕事に責任をもって取り組んでほしいと思っている人もいます。
部下の中にも一握りの向上心の高い人は責任感のある仕事をするでしょう。
しかしほとんどの部下は仕事における責任は自分ではなく、上司であることを理解しています。
部下に責任感を持たせようとすることは、部下目線では上司としての責任の放棄しているように見えるのです。
ハラスメントにならないためには仕事の責任は上司が最終的にも持つという態度が必要です。
その態度がないと、部下は責任の重さに委縮して、仕事を思うようにできなくなるかもしれません。
そしてその責任を負わせてのは上司ということになるとパワハラなどに繋がるかもしれないのです。
部下が求めている上司像に近づけることがハラスメントの防止になるかも!?
いかがでしたか?
上司のみなさんにはきっと自分のありたい上司像があるかもしれません。
しかしその上司像と部下が思い描く上司像はマッチしていますか?
ハラスメントに関わらないように生きていきたいのなら
部下が求める上司像に近づくしか方法はないのかもしれません。
部下が上司にどうようなものを要求しているのかを日々学ぶ必要があるでしょう。