指示通り動いてくれない部下は上司であるあなたのせい!?
部下が指示通りに動いてくれないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
それはきっとあなたの指示がよくない可能性があります。
今回は指示通りに動いてくれない部下はあなたの指示がまずい可能性について紹介します。
今までの指示の経験から部下が動かない
1つ目は「今までの指示の経験から部下が動かない」ということです。
今まではちゃんと部下が指示通り動いてくれていたのに、最近同じように指示を出しても部下が動いてくれないということです。
長年役職に就き、部下をマネジメントしてきた経験のある人に多い原因といえるでしょう。
簡単な例でいえば、時代のよって指示の出し方やマネジメントの方法が変えなければならないということです。
昭和であれば気合と根性で仕事を任せれば、部下も動いてくれてたかもしれませんが、
令和では細かな指示を的確に出してくれる上司を求める傾向になるといわれています。
時代によっても部下の扱いは変えるべきです。となれば各個人によっても指示の出し方は変えるべきでしょう。
今まで同じような指示で部下が的確に動いてくれている上司はとても運のいい上司といえるでしょう。
自主性に重きを置きすぎるマネジメントをしている
2つ目の原因は「自主性に重きを置きすぎるマネジメントをしている」ということです。
上司の中には部下に自主性を持ってほしいと願うことでしょう。
「自主性=細かい指示を出さずに仕事をやりきる」ことと勘違いしている人も多く感じます。
簡単にいえば、ほっといても結果を出してくれることを「自主性」と思っているのです。
たしかに自分で考えて行動し、上司の相談しなくとも一定の成果を上げる部下もいるでしょう。
しかしほとんどの部下は自分だけで仕事を上手に完結できずに、上司への相談を必要とします。
自主性をあまりにも重視して部下をほっとくことは、部下にとってはとても困ることなのです。
アウトプットしか見ず、プロセスにおいてのフォローがない
最後は「アウトプットしか見ず、プロセスにおいてフォローがない」ということです。
評価のときにできているかできていなかを判断する上司に多いでしょう。
結果さえ出していれば何をしてもいいという上司は基本的に上司からのサポートがないことが多いのです。
こういった上司は自分が結果を出して出世してきたのでしょう。
部下にも結果を求めるということはプロセスでは評価しないということを意味します。
自分が今まで上司のサポートなしで結果を出してきた上司は、部下にも同じようにサポートをしないでしょう。
しかし部下がサポートなしで指示通りに動けるかどうかはわかりません。
ほとんどの部下はサポートを必要としているといっても過言はないでしょう。
部下を指示どおりに動かすにはどうすべきか
ではどのように部下を指示通りに動かすべきなのでしょうか?
今回は部下を指示通りに動かす方法を3つ紹介します。
進捗管理を忘れない
1つ目の方法は「進捗管理を忘れない」ということです。
部下を多い上司にとってはかなり面倒と感じるかもしれません。
しかし進捗管理をせず、できていない場合には上司である自分自身の責任問題にもなりかねません。
部下からすればまったくプロセスを見てくれないのが悪いという考えになる可能性もあります。
毎日細かい仕事の進捗管理をする必要はありません。部下の人数が多ければ確実に上司自身がパンクしてしまうでしょう。
部下の人数によって毎週なのか?隔週、毎月なのか?は変えるべきですが、最低でも1か月に1回は進捗を確認すべきでしょう。
進捗を確認することの意味は2つあります。
1つは上司が部下の進捗をしっかり理解することです。
2つ目は部下が進捗を管理されることによって指示通り動くということです。
2つ目の意味はとても大切です。進捗を確認されたのに何も進捗していないでは報告することがなくなります。
部下が仕事を少しでも仕事を進捗させるためにも業務の進捗管理はとても有効的なのです。
なぜできなかったのか?どうすればできるのか?を一緒に考える
2つ目は「なぜできなかったのか?どうすればできるのか?を一緒に考える」ということです。
ポイントは一緒に考えるということです。
多くの上司にありがちなのは、改善点や具体的な施策を部下本人に考えさせることです。
確かに部下が自分で改善する方法を見つけたほうが、成長はできるでしょう。
しかし部下が上司であるあなたが納得する改善施策を提案してくることは少ないのではないでしょうか?
一緒に考えるということは上司のやりたい方向性、部下を成長させたい方向性に持っていくということです。
部下に任せっきりにするのではなく、一緒に考えることで楽に自分の思っている方向へ部下を導くのです。
部下それぞれのつまずくポイントを理解し、フォローする
最後の方法は「部下それぞれのつまづくポイントを理解し、フォローする」ということです。
結局部下を自分の指示通りに動かしたいと思うのなら、部下個人個人と向き合うしかありません。
部下も人間なので、価値観や性格は全員違います。
そのため全員に当てはまる指示や改善方法は存在しません。
それを理解できていると部下を向き合うことがとても大切であることがわかってくるでしょう。
部下と向き合うといっても多くの時間をかけて、部下の生い立ちからひも解く必要はありません。
仕事ぶりを見て、つまづくポイントや苦手なところを把握し、フォローすればいいのです。
結局は仕事で成果を出してもらえればいいのです。そのために上司として部下それぞれに何をサポートできるのかを
考えることが最も大切といえるでしょう。
やって当たり前という考え方を捨てない限り、いつまでも部下は動いてはくれない
いかがでしたか?上司の中には仕事なんだから歯を食いしばってでもやるべきと思っている人もいるでしょう。
その考え方では部下は動かないどころか誰もあなたにはついてきてくれないでしょう。
部下を指示通りちゃんと動かして成果を出したいのであれば、部下を向き合いましょう。
魔法は存在しません。部下個々に向き合い、一緒に仕事をすることが求められているのです。